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1. 現在の医療について

医療技術は日進月歩で進化、発展をしている。
急性期疾患であれば、様々な疾病に対する研究成果が上げられ、不治とされてきた病は、その対象を減少させつつある。高度な手技を要する術式を用いての外科的治療も、麻酔技術の革新で、必ずしも入院を要することがなくなった。慢性期疾患であれば、過去に在宅医療の重要性や必要性を高らかに謳いはじめて今も尚、まだまだ制度上に問題が多く残りつつではあるが、医療技術の面で云えば、十二分に対応し得る、前途の明るい状況にある。
このように現在の医療は、かつて不可能とされてきた術式を可能にし、不治とされてきた病に対しても、希望の光が差込むまでに至っている。

医療技術の向上は、不意にも患者となってしまった方の身体的負担の軽減は勿論のこと、長期入院を余儀なくされて、家庭経済を脅かすまでの医療費請求に対する支払も回避することができる。これは、毎年1兆円ペースで増大する医療費の抑制=国家財政の節約には効果をもたらしてはいないが、本意の医療サービスの標準化がなされれば、何らかの影響を及ぼすはずである。

現在の医療には、プライマリケア(=初期診療)という概念が存在する。つまり、自身の住まいの近くにいちかかりつけ医を持ち、体調に変化を感じる場合に先ず、診てもらうべく用意しておくということである。常日頃から自分のからだのことを相談し、健康状態をチェックしてもらうため、万が一に何らかの疾病を患っても、過去の観察暦などの情報と照らし合わせ、現れた症状の印を的確に把握し、然るべき対処をしてくれる、というシステムである。これは、今後の医療サービスの提供の手法に於いても、重要な位置づけであることに変わりはないものと考える。

ここまで記したとおり、向上した医療技術が診療所レベルにまで還元され、本意の医療スタンダート化が成されれば、プライマリケア医によって、ある程度の診療や治療が行えるのは必然である。

因みに、厚生労働省が発表した、2003年の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況」によると、診療所は依然として増加の一途を辿り、中でも入院ベッドを持たない無床診療所は、廃止などを差し引いた結果を反映しても、8万施設を越えていることが確認できる。代わりに病院は前年から0.7減少し、9122施設となった。
反して残念なことに、近年の度重なる自己負担の増額により、前年から4.3%減の、75393人もの潜在患者が医療機関から遠退いた結果を示した。

2.これからの医療のあるべき姿とは?

サービスを提供する側の技術向上や意識改革のみでは、より有効な医療サービスの提供はあり得ない。医療機関の医療サービスを受診する側、つまり患者となる可能性のある側からして、これまでの医療機関は、疾病を患って後に訪ねるべきところという意識が根強くあるが、これを変える必要がある。

病気になるリスク、或いは潜在的疾病の進行をチェックする必要性を訴え、人間ドック等の予防医学的キーワードが認知されるようになったのは喜ばしいことである。但し、この人間ドックに代表される予防医療に対する社会保障制度は現在のところ存在せず、保険適用外となるために、これらサービスを受けることができるのは、ある程度の所得を有する層に偏る点を危惧する必要がある。

従って、産学官一体となって、予防医療に取り組む医療機関に対しての優遇などといった制度を検討し、社会保障の枠組みを大きく見直す必要がある。そして、病気になったときの通院から病気にならないための通院が重要であることを説くため、医療機関も広告塔としてその役割を担う必要がある。

予防医療は、結果として医療費の抑制、国家財政の赤字縮小に効果があり、ひいては我々、サービスを受ける側に対しても、健康で安心した生活を送ることができるという恩恵を受けることができるのである。

尚、究極の予防医療として、抗加齢医療(抗老化医療と呼ぶことを推奨する団体もあるが。)というキーワードが俄かに世間で用いられるようになってきた。これは、その本意を汲めば、若々しいからだ=病気にならないからだにつながるものと言われている。現在の予防医療は、病因の発現をチェックする以外に効果はないが、この抗加齢医療の発展によって、病気にならないからだづくりに貢献し得る可能性がある。この分野の大いなる成長、発展を期待したい。

3.アンカートラスト総研とともに可能にする、確実性の高い、新しいヘルスケア・ビジネスの展開

現在、医療サービスを提供には、さまざまな手法や形態が検討され、用いられている。
例えば開業のタイプで云えば、これまで目にすることの多かった病院や戸建診療所は当たり前のスタイルそれ以前のものとなり、最早、真新しさは感じられないが、駅前の雑居ビルにテナントとして入居するビル・クリニックや専門とする医療サービスを提供するクリニックの複合体である医療モールなどが、これに対等してきている。

我々が現在、特にテーマとして研究活動をすすめているのがこの、専門とする標榜科の診療を提供する開業医のサポートである。また、志の高い医師に対してその技量を試す機会を設定し、これと併行して、地域ニーズにマッチングした医療サービスの提供展開を真剣に企画する企業とのコラボレーションである。

幸いなことに現在の世の中には、ある程度の投資を行えばサービスとしてサポートしてくれる企業が不足なく存在している。しかしながら、これら全てのメニューの比較や信憑性を把握し、的確に選択して有効に利用することは、幾ら勤勉な医師でも不可能に近い。その理由は、経営や運営等のビジネスとしての観点等、これまで経験することのなかったカテゴリが存在するからである。酷な事を言えば、昨今の急激な情報化の波に溺れ、選択すべき道を見失い誤るケースも多々あるのである。

弊社は、机上の論理や数値のみでは決して把握できない、あくまで現場主義で研究活動を行ってきた経緯がある。研究や臨床に於いて第一線で活躍する医師陣のバックアップも得ている。まだまだブランド力こそないが、それでも価値ある商品として買っていただける方々のお手伝いをさせていただいてきた。テーマは自由発想で持ち寄り、そのテーマの具現化及び有効にコーディネートをお手伝いするのが我々のビジネスで、それは新しいモデルであるインフォミディアリ=情報媒介である。

ヘルスケア業界に限らず、これからのビジネスの成功は、単一のブランド力のみでは勝ち得ることが難しいものと考えている。様変わりする業界の様相を迅速に理解判断し、法制や状況に応じて導くことのできる、数少ない実行企業であるという自負がある。

 平成17年6月1日現在

                                     有限会社アンカートラスト
                                     代表取締役 濱崎真也


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